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覚え方のコツ⑦【有機溶剤と健康障害】
こんにちは、管理人のやまもとです。
ここでは衛生管理者の労働衛生(有害業務に係るもの)の中から、「有機溶剤による健康障害」について、管理人が実際この項目を勉強してみて覚えておいたほうがいいと思うポイントや覚え方のコツ!などについてお話していきたいと思います!
衛生管理者【有機溶剤と健康障害】の問題
まずは、過去問からいきたいと思います!
(; ・`д・´)
<問題>
Q.有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれですか?
(1)有機溶剤の蒸気は、空気より重く呼吸器から吸収されやすいが皮膚から吸収されることはない。
(2)有機溶剤による皮膚や粘膜の症状には、皮膚の角化、結膜炎などがある。
(3)有機溶剤は、脂溶性が低いため、脂肪の多い脳などには入りにくい。
正解は・・・
(2)有機溶剤による皮膚や粘膜の症状には、皮膚の角化、結膜炎などがある。
でした!(´・ω・)
この有機溶剤の項目では、有機溶剤自体の特徴や健康障害の症状。また、有機溶剤には具体的にどんなものがあるのか?などの、問題が多く出題されるので、そのあたりを理解しておくことが大事だと思います!
では、実際に有機溶剤の項目についてに解説していきたいと思います!
覚え方のコツ!衛生管理者【有機溶剤と健康障害】
まずは、有機溶剤とはなにか?を理解しましょう!
有機溶剤の項目は、まず、有機溶剤とはなにか?を理解すると、そのあとのイメージがしやすくなり勉強が進めやすくなるので、まずは有機溶剤とはどういうものなのか?どういったものが有機溶剤なのか?
簡単にですが解説していきたいと思います!
有機溶剤とは
まずは、有機溶剤とはなんなのか?ということですが、調べてみると次のようなものとなっているようです。
「他の物質を溶解するときに用いられ、常温のときに液体の有機化合物」
ん~なんかこれを聞いてもいまいちピンとこないような感じもしますが・・・
( ゚Д゚)
具体的には、ガソリンや灯油、シンナーやアルコールなども有機溶剤に分類されるようです。これらの自分が知っている物をイメージしながら勉強すると内容も理解しやすいんじゃないかなと思います。
有機溶剤の特徴と性質
ここからは、試験問題にもよく登場する有機溶剤の特徴について解説していきたいと思います!
参考書やテキストを見ると、この有機溶剤の部分は、特性や性質それに対する症状などが、”表”などにまとまっていることが多いのですが・・・
管理人が実際に自分で勉強してみて思った事は・・・
「なんか、表にまとまっていると、余計に覚えにくい!」
そこで、表に書いてある内容をひとつの文章にまとめて覚える事にしました。その内容が下記になります。(あくまでも個人的にまとめた文章なので参考程度に読んでみて下さい)
(; ・`д・´)
「有機溶剤は、揮発性高く蒸気になる。蒸気になると空気よりも重いので下にさがる。そして、主に呼吸器から吸収されるが、皮膚からも吸収される。特に脂溶性と水溶性をともに有しているものほど、皮膚や粘膜から吸収されやすい。皮膚や粘膜の症状としては、皮膚の角化・湿疹・亀裂・結膜炎などがあります。また、有機溶剤は油脂をよく溶かします。脂溶性が高いので、脂肪などが多い脂肪組織や脳などに入りやすく、中枢神経系に麻酔作用を起こします。低濃度の有機溶剤を繰り返しばく露していると、頭痛・めまい・失神・麻酔作用・意識障害・記憶力の低下・不眠などの中枢神経系の症状がでてきます。高濃度ばく露による急性中毒の場合は、酩酊(ていめい)状態をきたし重篤な場合、死にいたる」
以上が、管理人が”有機溶剤の特性と症状”が書かれていた”表”をひとつの文章にまとめたものになります。
これを読むと、なんとなく表を丸暗記するよりイメージがつかみやすくて、覚えやすいと思うのですがいかがでしょうか?
ぜひ!参考にしてみて下さい!
(; ・`д・´)
有機溶剤 化学物質と症状
有機溶剤の項目では、有機溶剤のこととは別の化学物質と症状などの問題も一緒に出てくる場合が多いのが特徴です!
代表的なものの一部を書く出してみます!
<化学物質> | <症状> |
ノルマルヘキサン | 多発性神経炎 |
トルエン | 末梢神経障害 |
酢酸メチル | 視野狭窄・視力低下 |
二硫化炭素 | 動脈硬化・網膜細動脈瘤 |
弗化水素 | 骨の硬化・斑状歯 |
ベンゼン | 再生不良性貧血 |
管理人は、化学物質と症状をすべて覚えるのはチョット難しかったので、代表的な物質と代表的な症状だけを覚えるようにして勉強していました!
ノルマルヘキサン神経炎 |
トルエン末梢 |
酢酸メチル視野視力 |
二硫化炭素動脈 |
弗化水素斑状歯 |
ベンゼン不良 |
このような感じで、化学物質と代表的な症状の一部分だけを切り取り物質名とつなげて、ひとつの単語のようにして暗記していました!
こうすることによって、問題文を見た時になんとなく思いだしやすくなりますよ!
まとめ
有機溶剤の項目は、化学物質の名前やその物質による体への症状など、一見勉強しにくく覚えにくい印象もありますが、薬品の名前や症状をインターネットの画像検索で調べて、写真や絵・図などを見て画像としてイメージしながら勉強すると覚えやすいと思うので、有機溶剤の項目が「どうしても、覚えにくい」という方は、ぜひ!試してみて下さい!
(; ・`д・´)